東洋医学からみた病気の原因|心と体|健康ワンポイント

こんにちは(^-^)
東洋医学ライフを提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。

今日もFMはしもとさん水野夏希さんのラジオdeブランチ月曜日、健康ワンポイントのコーナーで原稿を読んでいただきました。今日の原稿をアップしておきます。

東洋医学では病気になる原因に大きく3種類あると考えます。内因(ないいん)、外因(がいいん)、不内外因(ふないがいいん)の3つです。

それではそれぞれを簡単に説明していきます。

内因(ないいん)

内因(ないいん)とは体の内面的なことが原因になる場合で、主に精神や感情面に関係することです。人間の感情には様々なものがあります。

喜び、怒り、憂い、思う、悲しみ、恐れ、驚き、などです。これを東洋医学では、内から自分を傷つけるものとして、内傷七情(ないしょうしちじょう)といいます。

七情(しちじょう)

七情(しちじょう)→喜・怒・憂・思・悲・恐・驚

情(しちじょう)はそれぞれ特定の臓器と関係しているといわれ、喜びは心、怒りは肝、憂いは肺、思うは脾、悲しむは肺、恐れと驚きは腎となります。どんな感情も過剰なものとなると病気の原因になってしまいます。

怒れば頭痛がしたり血圧があがります。思い悩むと食欲がなくなり夜も眠れなくなります。子どもなんかは怖いことや嫌なことがあると夜にお漏らしをしたりします。体と感情は密接に関係しているといえます。

外因(がいいん)

次に外因(がいいん)とは体の外から侵入してきて病気の原因となるもののことです。

主に気候の変化によるもので、風、寒さ、暑さ、湿気、乾燥などがあり六淫(りくいん)といいます。

六淫(りくいん)

六淫(りくいん)→風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)

風は風邪引きの原因となり、寒さは腹痛や冷え、また痛みやしびれとも深く関係します。暑さはのぼせや熱中症などの発熱や湿疹などの炎症、梅雨の湿気は体が重だるくなったり頭痛がしたり、乾燥はノドをいためたり皮膚をカサカサにします。

気候の変化も体に大きく影響しているといえます。現代では冬だけが寒いとは限らず、夏場のクーラーといった人工的なものも考慮する必用があります。

不内外因(ふないがいいん)

最後に不内外因(ふないがいいん)です。内因にも外因にも当てはまらないものを不内外因とよびます。暴飲暴食などの食事のみだれ、体の酷使や疲労、寝不足、セックスの過多、ケガや事故といった外傷などがこれに当たります。

実際には、外因、内因、不内外因のいくつかが複合的にかさなって病気や症状としてでてくることがよくありますが、生活習慣病に大きく関係するのがこの不内外因です。

食事のみだれは肥満症や高血圧などの原因になることはよくしられていますし、運動不足や長時間の同じ姿勢による仕事も痛みやシビレなどの原因となります。またイメージしにくいかもしれませんが、セックスの過多も東洋医学では疲労が強く過度になるとよくないとされています。

まとめ

東洋医学の病気の原因には内面的な感情から病気となる内因(ないいん)、季節の変化など外からやってくるものの影響によって病気になる外因(がいいん)、内因でも外因でもない生活習慣などが原因となる不内外因(ふないがいいん)があることを覚えておいてください。

ストレスと病気

現代では様々な病が感情や精神的なストレスと深く関わっていることがわかってきました。本年では腰痛でも精神的なストレスが原因になっている場合があると新聞でもとりあげられました。そういったことは中国の戦国時代にかかれた医学書にはすでに書かれています。

精神的なストレスでイライラしたり思い悩むと、「気」や「血」の流れが悪くなります。そのため痛みや体の不調となってあらわれると東洋医学では考えます。

運動などで体を動かしたり、趣味でストレスを発散して体調がよくなるのはこのタイプです。

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