2018年1月12日(金)
こんにちは、東洋医学ライフを提案する橋本市の隠れ家鍼灸院こと蓬庵の和田です。今日は読み終えた本の紹介です。
テレビ局のディレクターである小国士朗氏が発起人として「注文をまちがえる料理店」を企画し、認知症の方をスタッフとして働いてもらうという期間限定の料理店をオープンした。
そのプロジェクトの記録を写真とともに綴ったものが『注文をまちがえる料理店のつくりかた』という本だ。
このプロジェクトについてはテレビでも紹介されていたので興味をもっていました。1月3日の初詣の帰りに本屋さんに平積みされているのを見つけて買ってみました。
「間違えることを受け入れる、間違えることを一緒に楽しむ。」
そんなコンセプトが掲げられています。認知症がネガティブなイメージをもたれていることを払拭する。それを受け入れ、理解を深める。また認知症の方の可能性の拡大やリハビリとして、そして認知症の方は人ととの関わりを求めていることを目的とされています。
プロのディレクターが仕掛け、プロの料理人が料理を作り、大手広告代理店がデザインし、介護のベテランがサポートする。
すごく完成させれたメンバーにより、体裁よく作られているところにモヤモヤ感を感じてしまったのですが、認知症の方でもホールスタッフとして活躍して、その間違いや困難をお客さんと協力して楽しみわかちあうところは素晴らしいと感じました。
ただ、認知症を患っているメンバーは接客ができるレベルの方なので、認知症のネガティブな部分はあまり表にはされていません。
記憶障害など疾患の部分を明るくユーモアにとらえ、お客さんとスタッフで乗り越えわかちあう。そんなシーンの紹介にほんわかします。
うちの祖母もアルツハイマー型の認知症のため考えされる部分もありました。認知症の方の可能性として、今後もこのような活動がひろがればよいなと思う一冊でした。また、蓬庵においておきますのでよかったら読んでみてください。
オープンしたときの関連記事がネットでも公開されているので、興味がある方は「注文をまちがえる料理店」で検索してみてください。
『注文をまちがえる料理店のつくりかた』
・小国士朗 (著)、 森嶋夕貴 (写真)
・出版社:方丈社
・ISBN-10:4908925216
・ISBN-13:978-4908925214
・発売日:2017/12/17