今回は鍼灸師の本棚についてかいていきます。
2019年5月17日(金)
こんにちは、和歌山県橋本市を拠点に活動しております蓬庵(よもぎあん)のワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
#鍼灸師の本棚
この数日、Twitterをみていておもしろかったのが、「#鍼灸師の本棚」、もしくは「#鍼灸師の本だな」というハッシュタグがつけられた投稿です。
ハッシュタグって?
まずハッシュタグについて簡単に説明をしておくと、「#(ハッシュ)」をつけられたキーワードのことで、Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSにおいて使われることが多いです。
キーワード前に「#」をつけることでタグ化され、簡単に同じハッシュタグをつけている投稿を検索して探すことができます。2007年からTwitterでつかわれるようになり広がったようです。
※似ていますが「♯(シャープ)」ではタグになりませんので注意!
鍼灸師の本棚
同業者としては他の先生がどんな本を読んでいるのかというのはとても興味があります。本にはその先生の趣味や嗜好が反映されますし、専門書の中にはとてもマニアックな書籍もあります。
すごく勉強熱心の先生だけど本棚には漫画の本も多かったり、中には部屋のあちらこちらに本が山積みになっていたり、ハッシュタグで検索をして興味深くみてしまいました。
私の本棚
せっかくなので私の本棚も投稿してみました。施術室の見える場所に本棚があるので、施術にこられている方にはみなれたものだと思います。
施術室の本棚には東洋医学や専門書を中心においています。ここは一般向けの東洋医学や暦や季節に関する書籍が多いです。
珍しい本で言えば、入江靖二先生の『灸療夜話』 がありますね。この本は他のお灸関連の本とセットで2万円ほどしました。
近年は5千円ぐらいからあると思います。他の本は持っている本と重複していたのでほとんど後輩にあげてしまいました。当時はそれしかネットの市場では見つからなくて買いました。
さらにひとつ下は施術や東洋医学に関連する書籍が中心です。
柳谷素霊先生の『鍼灸治療医典』なんかが珍しいでしょうか、2万円近くで買いましたが、今は5千円~1万円ぐらいで販売されていることもあります。
この本は非常に多くの文献から症状ごとに記載されたツボが書き出されているので便利です。ぜひ手に入れて欲しい一冊です。
卒業してからの数年はとにかく本が欲しくて、微々たる収入のほとんどが書籍代として消えていきました。今は年間で5~10万円ぐらいが書籍代になっていると思います。
鍼灸師は常に新しい情報をいれていくのが仕事みたいなものですから、一般の方からすると書籍代が高いと感じられるかもしれませんが、この業界では普通のことだと思います。
下の段も施術や東洋医学に関係する本が続きます。深谷伊三郎先生の『名家灸選釈義』を手に入れたときは嬉しかったです。ヤフオクで出品されるのをずっと待っていました。
今は新装版もでていると思うのですが、やはりハードカバーの本が欲しかったんです。
これも絶版なのでそれなりのお値段がしましたが、たまにビックリするような値段で販売されていて買いそうになります。大きな本なので二冊あっても置く場所に困るので買っていません。
とりあえず、きちんと本棚におさまっている本はこんな感じです。あと少し大きくて本棚にはいりきらなかた専門書と江戸~明治時代の和本が少しあります。
本の値崩れ
最近、買った書籍に『小児針法』という書籍があります。これも10年ほど前は定価が800~1500円(時代により変動)ほどの本に2万円なんていう値段がついていました。
今でもその値段がついている場合もあるのですが、今回は表紙がないものの状態がよいものが、500円というリーズナブルな値段でヤフオクで落札できました。とてもビックリしています。
本の値崩れにより価値がさがっているのもありますし、昭和から平成にかけて活躍した先生の引退により、家族などが本を処分するようなケースも増えているのではないかと思います。
ぜひ貴重な本がお手頃価格で見かけたらゲットされた方がいいと思います。
一般書
一般書は患者様も読めるように平積みにして定期的にいれかえています。気軽に読めるものから、お坊さんの説法やスピリチュアルに関するものなどもおいています。
※細かいことを言うと、本の表紙にもデザイナーの著作権があるので表紙画像の無断掲載はふさわしくないのですが、、、。もし問題があればご連絡ください。また知らなかった方は覚えておいてください。
おさまりきらない本は押し入れの中になおしています。なかなか本をすてれない方なので増える一方で困っています。まだ自宅にも小説や一般書の本棚があります。
まとめ
今は専門書を買うペースは減りましたが、月に2~3冊はジャンルをとわず新しい本や話題の本を買うようにしています。
それは学生時代から、とにかく大先輩の先生方から本を読むように言われたからです。卒業後も師匠からジャンルをとわず本を読むことをいわれました。
鍼灸師は非常に多くの症状や人と関わっていく仕事です。本は非常に手軽に知識を学べるツールなので、どんどん自己投資と思って読むべきだと思います。