九鍼の勉強会に参加してきました。
2019年9月18日(水)
こんにちは、和歌山県橋本市を拠点に活動しております蓬庵(よもぎあん)のワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
東京九鍼研究会 関西
九鍼(きゅうしん)って?
私たちが主に施術に使う鍼のことを毫鍼(ごうしん)といいます。
実は他にも鍼の種類があります。
古い文献にも記載されており、古代九鍼という言われ方をすることもあります。現代においては全てが古来から伝承されているわけではないのですが、鍼を再現することで再考して臨床の現場でも活用されています。
古代九鍼
破る鍼‥鈹鍼(ひしん)、鋒鍼(ほうしん)、鑱鍼(ざんしん)
刺さない鍼‥円鍼(えんしん)、鍉鍼(ていしん)
刺す鍼‥員利鍼(えんりしん)、毫鍼(ごうしん)、長鍼(ちょうしん)、大鍼(だいしん)
『鍼灸重宝記綱目』(京都大学附属図書館所蔵『富士川文庫』)より九鍼図を抜粋しました。画像はクリックで大きくなります。
上記が九鍼とされます。文献により少し九鍼の図が変わるのですが、二次利用が可能な文献から引用しました。
私も九鍼のすべてではないですが、いろんな鍼を所有しています。
少し前に撮った写真なので今はもう少し鍼が増えています。縁あり鍼灸学科で使われている英語の教科書に画像を掲載していただきました。
東京九鍼研究会 関西
東京では通年で九鍼の勉強する研究会があるのですが、参加できるタイミングがなく今に至っていました。今回はその勉強会が京都で全3回の日程で開催されると言うことで参加してきました。
学生のときに九鍼研究会の代表をされている石原克己先生の施術所に見学に行かせてもらい、機会があれば勉強をしたいとおもっていたのですが10年以上がたってしまいました。
九鍼を関西で勉強できるのはありがたいです。
朝からトラブル
少し余裕をもってひとつ早い電車に乗って行ったのですが、天下茶屋駅の手前で人身事故で電車が止まってしまいました。
10分程するも動く気配はなく間に合わないかと思いましたが、通常は急行はとまらない沢ノ町駅で扉をあけてくれました。少しあるくとJRの我孫子町駅があることがわかったのであわてて移動して乗り換えました。
なんとか間に合うことができました。これがひとつ遅い電車に乗っていたり、電車の中に閉じ込められていたら間に合わなかったと思います。本当によかったです。
勉強会スタート
午前中は石原克己先生から「いのちのしくみ」と「九鍼のデモンストレーション」についてでした。
どういった経緯で病気になるかなど、心と身体、またもっと深いレベルでのはなしなど興味深い講義となりました。
病の原因を考えていくと心の部分のわだかまりが関連していることも多く、根本的に症状を解決していくにはとても大事なことだと思います。
また何かにとりつかれるといった憑依(ひょうい)したときに有効な鍼のアプローチのはなしも興味深かったです。
午後は鍼を刺せるようになるためのトレーニングと、片手で鍼を刺す練習でした。なれない片手での鍼を刺す練習では、ペアになって実習をした先生にたくさん痛い思いをさせてしまいました。
次回にむけてしっかり練習しておかないといけませんね。
懇親会
終わってからは懇親会にも参加しました。石原先生とは何度かお酒の席でもご一緒させて頂いているのですが、こういう場ではお酒もはいりとても貴重なはなしをきける場所です。
今回も隣に座られていた先生の魂の本質にかかわるような相談になり、とても興味深い話をきけました。
勉強会の懇親会には参加されない先生も多いですが、懇親会は他の先生との交流や講師の先生から講義では聞けない貴重な話を聞けることもあるので参加した方がいいのです。
学生のときに大先輩の先生に教えてもらい実践しています。決して「お酒が好きだから!」という理由ではないのです(笑)
まだ少し早い時間だったので、たまたま居合わせた7人の先生でコーヒーを飲みに行きました。ここでも楽しい話ができました。いろんな先生と話をするのはとても勉強になりますし刺激になります。
今回は初対面の先生ばかりだったのですが、たくさんの先生とお知り合いになることができました。
10月、11月とあと2回あるのでしっかり勉強したいと思います。京都タワーを眺めて帰ってきました。