Facebookで「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンをもらったのでやっていきます。
2020年5月19日(火)
こんにちは、和歌山県橋本市の鍼灸師ワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
7日間ブックカバーチャレンジ
概要
7日間ブックカバーチャレンジの詳細は1日目の投稿をご覧ください。
『ほんとうの心の力』中村天風:著
6日目は自己啓発に関する本から選びたいと思います。
中村天風氏の『ほんとうの心の力』です。
中村天風氏(1876~1968年)を知らない方もいると思います。
実業家、思想家、ヨガの行者などという側面をもち、自身が体得したことを教える統一哲医学会(のちに天風会になる)を創設されています。
心身の健康増進を目的として呼吸法や座禅の指導、また心の持ちようが大事として、今で言うところの自己啓発に関する勉強会や講演会を積極的におこなっていたようです。
多くの政財界の実力者も入会しており、松下幸之助氏や稲盛和夫氏も強い影響を受けたと言われています。
私は松下幸之助氏の書籍も好きなのですが、強い影響うけた人物として中村天風氏の本にたどり着きました。
書籍の中では『運命を拓く』という本が名著として有名ではあるのですが、昭和の中頃にかけて活躍した方の本ですから少し読みにくさもあるのが事実です。
それに対して『ほんとうの心の力』はハンドブックサイズで、名言のところだけを抜き取ったいいとこ取りのした本になっています。
今は「プラス思考」、「引き寄せの法則」、「アファメーション」などというコトバが使われますが、近年のいかにもすごいことを発見したかのように書かれている自己啓発本の内容が多く網羅されているというのが正直な感想です。
いくつかの名言をのせておきます。
・どんな場合にも「こまった」「弱った」「情けない」「腹がたつ」「助けてくれ」なんていう消極的な言葉を絶対に口にしないこと。
・心のもち方一つが、結局、人生の運命を決定する。
・たとえ身に病があっても心まで病ますまい。たとえ運命に非なるものがあっても心まで悩ますまい。
・人としてこの世に生まれて一番大切なことは、人に好かれる人間になること。
YouTubeに講演の音声があったので聞いてみると「百害あって一利なしとは取り越し苦労のこと、何かがおこる前から心配して、ましてやそれで体調が悪くなるなんてバカげたことはない。」というような意味のことを言われていて本当にその通りだと思いました。
自己啓発や成功哲学では、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが基礎を作り、ナポレオン・ヒルが発展させ体系化させた『思考は現実化する』も名著として有名です。
『思考は現実化する』も良い本なので紹介しようか迷いましたが、とても有名であるし何より辞書のような分厚い本で読み始めてもなかなか読み終わりません。
そして日本人にはピンとこないたとえ話も多いので、日本人の自己啓発本から中村天風氏の本を選びました。