患者様の「神」(心と身体)の状態をみる|望神・望診

東洋医学の診断方法

こんにちは(^-^)
東洋医学ライフを提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。

FMはしもと「ラジオdeブランチ月曜日」の健康ワンポイントの舌診について原稿を再編集しました。

望診(ぼうしん)

望診(ぼうしん)という東洋医学の目で見ておこなう診察法についてお話していきます。

望診でまず大事なのは、その人の第一印象です。細かい知識などは別として、ぱっと家族や友人をみたときの直感で、その人が元気そうかどうか、それともしんどそうなのかということです。

※ここでの直感にはインスピレーションによるものと、治療での経験に基づいたものを含みます。

その人の健康状態(生命力や精神状態)をチェックします。

心身ともに健康であれば顔の血色はよく、肌もきめ細かく艶があり、目にも力があり輝いています。顔の表情も豊かで生命力があふれてきます。

元気に走り回っている小学生なんかは、ぱっとみただけでも生命力があふれているのがわかります。

それに対して心身が不健康な人は、血色が悪く肌のきめが粗くなり艶がありません。目にも力がなくくすんでいます。顔の表情も乏しくすさんでいるようにみえます。

望神

東洋医学ではその人の生命力をみることを「望神」といい、その人の「神」(心と身体)の状態をみています。

・望神・

「得神」正気が充実していて生命力にあふれていて元気な状態

「失神」正気が損傷していて生命力が不足している病気の状態

「仮神」きわめて生命力が弱っているのに、病状が好転したようにみえる状態(※)

(※)亡くなる直前に一見状態が安定したり、病状が好転する状態です。ローソクが燃え尽きる瞬間に一瞬だけ炎が大きくなるように、人も最後のエネルギーを振り絞って燃やしています。

病人の場合、亡くなる最後に話し出したりするのが仮神にあたります。重病人や危篤の場合は急に状態が安定するのは亡くなる前兆の可能性がありますから要注意です。

安定したから今のうちに一度家に帰ってこよう、ご飯を食べてこうといっているうちに亡くなってしまい、死に際にあえなかったというのはよくあります。

少し難しい話になりましたがとても大事なことです。

お母さんは望神のプロ

お子さんがいるお母さんは日ごろから無意識にしています。

子どもの様子がなんかいつもと違う、なんか熱がありそう、なにげないことなのですがその人の健康状態を知るうえで大事となりますので私たちは患者さんが入口から入ってきたときから、そういったことを意識して観察(診察)をしています。

ぜひみなさんも参考にしてみてください。

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