『神仏のご縁をもらうコツ』|本のレビュー|よもぎあんBOOKS

高野山を紹介したちょっとかわった視点の本

こんにちは(^-^)
東洋医学ライフを提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。

今日は最近に読んだ本を紹介します。ここのところ本のレビューをしていませんでしたが、またやっていきたいと思います。

書籍の紹介(レビュー)

書籍情報

『聖地・高野山で教えてもらった もっと! 神仏のご縁をもらうコツ』
著者:桜井 識子
発売:2017年4年6日
出版社:KADOKAWA
ISBN-10:4040691350
ISBN-13:978-4040691350

本との出会い

大阪での仕事の帰りに時間に余裕があり本屋さんに寄ったのですが、本当は神社関係の本をさがしていたのですが、ふと手に取ったのがこの本でした。

『神仏のご縁をもらうコツ』ということで、神社やお寺全般について書いているのかと思ったのですが、内容を見てみると高野山のことを中心に書いてあったので思わず買ってしまいました。

主に高野山の紹介が中心となっているので、地元の私としては知っていることも多そうだったのですが、どのように高野山の神仏からご縁をもらうコツがあるのか知りたくなりました。

根本大塔 写真

書籍の概要

桜井識子さんの本は読んだことがないので他の本のことはわからないのですが、スピリチュアルな能力に長ける方なのか霊や神様と会話をしたりと、見えない世界とコミュニーケションをとることができるようです。

高野山にまつわる神様や奥の院に眠る武将、そして弘法大師空海さんとの会話がでてきますので好みがわかれる本だと思います。そういった見えない世界といったスピリチュアルなことも好きな方には楽しく読めると思います。

本のレビューをみていると、現実的な医療関係者(看護師?)の方からは著者は精神疾患の可能性があるという意見もありました。たしかに、本来は見えないものが見える聞こえるといった幻覚や幻聴といったものは精神疾患や薬の副作用で見られるものです。

ですので、後者の現実タイプの方にはこの本よりも史実に基づいた高野山を紹介しているガイドブックを買われた方がよいと思います。前者で高野山が好き、かつスピリチュアルなことも好きな人には参考になると思います。

書籍の内容

著者が高野山に訪れたときの体験い基づいてページは進んでいきます。高野山に行ったことがある方には知っているところがたくさんでてきます。

弘法大師空海さんについて、高野山・奥の院・金剛峰寺・壇上伽藍について、高野山にまつわる立里荒神社・丹生都比売神社・清高稲荷大明神・白髭稲荷大明神・嶽弁天について、高野山でできる体験・宿坊・写経(しゃきょう)・授戒(じゅかい)・阿字観(あじかん)・結縁灌頂(けつえんかんじょう)などについて紹介されています。

個人的には奥の院の燈籠堂(とうろうどう)での朝の勤行(ごんぎょう、おつとめ)について紹介されているのは参考になりました。私も高野山の宿坊では恵光院さんに宿泊して朝の勤行に参加したことはありますが、奥の院の勤行には参加したことはありません。暗黙の了解なようなのですが朝の勤行では一般の方も外陣の中へ入ってもよいようです。ぜひ機会があれば参加してみたいです。

また、ところどころで神様との対話、弘法大師空海さんとの対話がでてきます。歴史の中で語られているところの真実についてふれるところもあります。神様の由緒や由縁、空海さんとの関わりについてです。著者の妄想かもしれませんが興味深い部分も多くありました。

奥の院の武将のお墓についても、このお墓はご本人とつながっていない、このお墓にはご本人を感じるなど、スピリチュアルな話が後半は続きます。私も少しだけそういったことを感じることがありますが、この武将のお墓には何も感じないなと思ったことがありましたが、やっぱりそうなのかと納得できる部分もありました。

全てをスピリチュアルな方向にもっていき関連づけることはよくないと思っていますが、そういう世界もあるのではないかと個人的には思っています。

苔が素敵です。巨木がたくさんあります

瞑想で見えない世界つながる

神様のはじまりや、神様の世界の仕組みを空海さんに訪ねたり、瞑想により見えない世界(高級霊)からアイデアを頂けることなど興味深かったです。同様に治療に関する大いなる存在を意識することを、資格をとって数年目のときに知り合った先生から教えてもらい施術のときに意識しています。そいったことを意識するようになり自然とよい治療ができたり手が勝手に動くような感覚を感じることもあります。

奥の院の御廟(ごびょう)の前でのエゴのはなし

またこんなはなしも紹介されていました。早朝に奥の院のもっとも奥にある空海さんが今もおられるとされる御廟の前で、ゆっくりと静かにお参りをしたいのに大きな声で拝んでるおばさんがいて嫌な気分になった。その翌日にも同様におばさんが大きな声で拝んでいる。

そのときに空海さんがあらわれて、「独占して大きな声で拝みたいというのはおばさんの我欲、静かにお参りをして瞑想したというのは著者の我欲、おまえは自分の我欲を押し通すためにおばさんを黙らせるのか?」と諭します。どちらも我欲という意味では同じです。

本来、釈迦が伝えた仏教はそのような道徳的なはなしです。今はお経や儀式など非常に複雑なものになってしまいましたが。。。

奥の院 写真

書籍の総評

高野山の紹介が中心なので高野山に興味があり、見えない世界についても受け入れらる方には面白い本かと思います。また著者の他の書籍も読んでみたいと思いました。

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