奈良県御所市にある九本寺(くほんじ)の写真です。
2020年4月12日(日)
こんにちは、東洋医学で健康を考える蓬庵(よもぎあん)のワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
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伏見八幡神社と伏見山菩提寺の写真
概要
令和2年4月2日に撮った写真です。近くまで用事できたのでよりました。
九品寺(くほんじ)は、奈良県御所市楢原にある浄土宗の寺院で、御本尊は阿弥陀如来です。
創建は奈良時代の僧である行基と伝えられ、永禄年間(1558年 – 1570年)に浄土宗に改められました。
九品寺はサンスクリット語で、その意味は布教でいう上品・中品・下品で、人間の品格をあらわしているそうです。
また裏山にある「千体石仏」と称される多数の石仏が圧巻です。
南北朝時代の豪族であった楢原氏の菩提寺となり、南朝に味方していた楠木正成公のため出征した楢原氏の兵士たちが、自分の身代りとして奉納したと伝わる石仏が境内から発掘されたそうです。
九本寺(くほんじ)の写真
まず印象的だったのは駐車場から見える大きな桜の木とお地蔵様です。
この風景を見ただけで「今日は来て良かったな」という気持ちになりました。
桜は寺門のあたりが綺麗でした。
また寺門の横には庭園があり、古木と思われる大きな桜の木がありました。ピークはすぎているようでしたがとても綺麗でした。
庭園には西国三十三所の石仏がありました。
平安時代の池泉回遊式庭園で十徳園という庭園だそうです。こちらも季節の花が咲き綺麗な庭園です。
では、どんどん参道を進んでいきます。
とにかく境内にはお地蔵様の石仏が多いです。
同じ赤色で統一感があり綺麗です。
本堂が見えてきました。
御本尊の阿弥陀如来像をまつる本堂と地蔵堂です。
少しわかりにくいですが、本堂の右脇にある小道を進んでいくと千体石仏(千体地蔵尊)があります。
裏山は階段と坂道が続いています。本堂の屋根の高さまであがってきました。
どんどん小道をあがっていきます。すでに脇にはたくさんの石仏が並べられています。すべてこの地で発掘されたものだそうです。
古いものですからすべて手作りで同じものはありません。それぞれに思いがあって奉納されたのでしょうね。
たくさんの五輪塔も並べられていました。こちらも発掘されたのでしょうか。
少し裏山をあがったところに見えてきました。これが千体石仏と言われています。
よくみると灯籠の上にフクロウがのっています。
これだけあると圧巻です。また前掛けが色とりどりでいいですね。
夫婦地蔵のように二尊が掘られている石仏も多いのが興味深いです。
古いものなので顔がはっきりしないものが多いですが同じものはありません。
さらに奥に進むともひとつ石仏が並べられたところがありました。
こちらはまた雰囲気が少し違います。上を覆うように新緑の木々がのびており綺麗でした。個人的にはこちらの方が好きです。
秋には紅葉してまた違った鮮やかさとなるのでしょうね。
こちらも夫婦地蔵のような二尊の石仏が多いです。出征するときの身代わりにおさめたという伝承があるそうなので、夫婦、兄弟、きっと意味があったのでしょう。
この地域は少し高台にあがると、大和三山がよく見えます。
本当に境内には古い石仏が多いです。
庭園もありそれぞれの季節に見応えがありそうです。
今回はゆっくり参拝する時間がなかったので、また秋にゆっくり来たいと思ったお寺でした。