こんにちは(^-^)
東洋医学な生活を提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。
鍼灸師にとって本を読んだり、勉強会や研修会に参加して知識や技術を身につけることはお店での商品の仕入れと同じです。少しでも良いものを提供するために、常に知識と技術を追い続けます。
直接鍼灸に関係のないことも勉強します。一見関係のないようなことが、問診などのときにいかされてきます。教科書に書いていることを100%ひきだすためには、そういった関係のない知識がとても重要になります。
よく師匠に言われたのが「問診は妄想すること」、患者さんがどのようにすごしているのかを妄想する、そして病の原因をみちびきだそうとします。そのときに会話を引き出したり、妄想するときにさまざまな知識が役に立ちます。
今日、読み終えたのは発達障害に関する本です。
発達障害に関係する知識は、セラピストとして働くからには、最低限は知っておきたいことです。発達障害についてはこちらの知識の有無で、治療において大きく差が出てきます。今までから理解を深めてきているので、さらさらと読み終えることができました。
発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237) (2011/04/02) 星野仁彦商品詳細を見る |
実際に発達障害をもっているドクターが書かれた書籍であるというのが興味深いところです。発達障害をもっていて困ることが多いのは、社会にでて仕事をはじめたときです。
どのタイプかによって得意分野と不得意分野があります。それをうまく乗り越えることができれば、問題なく仕事をしていくことができます。
実際に著者が普段の生活や仕事で心がけていることをはじめ、サポートしていく側(職場の同僚や家族)、そして本人も参考になるポイントが紹介されています
本人も悪気がないんですが、人とのコミュニケーションが苦手だったり、空気が読めずお客様を怒らせてしまうなどトラブルがつきものです。本人もうまくいかないことにいらだちますが、その同僚や上司もいらだちをもっています。
私もある会社の人事部で働く人に相談されたことがありますが、同僚や上司も非常になやまれています。お客様を怒らせてしまう。イレギュラーのことがおこればパニックになる。
その人でもできる単純作業の現場もあるが、給料を減らすことになる。その人にも家族がおり子どもがいる。もちろんお金もいる。そして本人にはやろうという意欲はある。
しかし現状はできない。本当に難しい問題だと思います。
仕事をやりやすいようにルールを作ってサポートしてあげることが大事、そしてなによりその人ができる仕事をしてもらう。早期にそういう傾向があることがわかれば、
早い段階から仕事を考えて、必要なトレーニングをしていくことが大事です。
そういったベースとなる知識を教えてくれるのが本なんですよね。そしてその知識をさらに広げてくれるのが治療の現場であり患者様です。