二十四節気の冬至(とうじ)について書いています。
二十四節気の冬至
こんにちは、東洋医学ライフを提案する蓬庵の和田です。
2017年12月22日(金)の投稿を再編集しています。
冬至(とうじ)
今回は二十四節気の1つである冬至について解説していきます。冬至は例年12月22日頃です。
二十四節気とは太陽の運行を基準にして1年を24等分し、約15日ごとに分けた季節のことで、中国の華北地域の気候が元になっています。
本格的な寒さがまだまだ続きますが、暦では冬も中盤に入ってきています。
冬至は1年でもっと昼の時間が短く、夜の時間が長い日で、陰陽(いんよう)のバランスでいうと陰の気がもっとも強くなる日です。
陰陽のバランスでいうと「陰」が極まって「陽」へと転じていきます。
そのため夏至にむかうにつれて少しずつ「陽」の気が増えるとともに明るい時間が長くなり夜の時間が短くなっていきます。
冬至になると急にエネルギーが変わるわけではなくて、陰陽のエネルギーは日々うつろいで動いています。
冬至のタイミングでは「陰」がもっとも強い日になりますが、それとともに「陽」のエネルギーも強くなっていきます。
一陽来復(いちようらいふく)
この日をさかいに日が長くなっていくため、それを「悪いことが去ってよい方向に転じる」とみて、「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれます。
天と地上では地上のほうが遅れて季節がやってきますので、冬至をすぎると日が長くなりますが、寒さは冬至をすぎてからが本番となってきます。
なんきん(かぼちゃ)
古代では冬至が1年のはじまりとされていたそうで、その日に「ん」のつくものを食べると運気があがるとされ、「なんきん(かぼちゃ)」を食べられるようになったそうです。
ほかにも、「にんじん」「れんこん」「ぎんなん」「きんかん」「うどん」「かんてん」「うどん」も「かぼちゃと」ともに「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれるとか。
ゆず風呂
また「ゆず」をお風呂にいれるのは、江戸時代にはじまった週間だといわれています。ゆずの香りと薬効で邪気を払う目的がありました。
また「ゆず」を「体の融通(ゆうずう)がききますように」、「冬至」を「湯治(とうじ)」にかけた語呂合わせだという説もあります。
実際に、ゆずをお風呂にいれると体を温める作用があるので冷え症の人にいいですし、柚子の香りは全身の気の流れをよくしてくれますので、リラックス効果があります。
冬を元気に過ごすための昔からの知恵ですね。
皮膚が弱くてお風呂に入れれない方は果汁を少ししぼったり、皮に少し傷をつけて、ゆずの香り楽しむだけでもリラックス効果があってよいですよ。
ゆず茶
今日は「ゆず」をお風呂に入れるだけでなく、体の中からも温まるゆず茶の作り方を紹介したいと思います。
材料は、ゆず50グラム(およそ5個)、氷砂糖500グラム、密閉できる保存瓶を用意して下さい。
1、まず、柚子をよく洗い、へたを取って横半分に切り種をとる。
2、果汁は保存瓶に絞りいれ、皮はむかずに袋ごと細かく切り刻む。
3、保存瓶にゆずと氷砂糖を交互にいれてフタをする。
4、氷砂糖を溶けるまで1~2週間置き、氷砂糖がとけたら完成です。
飲むときには適量をコップに入れお湯をそそぐと、おいしいホットゆず茶のできあがりです。
すりおろしたしょうがを少しいれてもよいですし、ジャムとしてパンにぬったり、ヨーグルトにいれてもおいしく食べることができます。