カンフー(功夫)から体の使い方を学ぶ。
2020年9月17日(木)
こんにちは、和歌山県橋本市の鍼灸師ワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
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カンフーの本質と体験
概要
2020年9月13日に鍼灸チーム『NAGOMI』の活動として、奥圭太先生をゲスト講師にお招きして勉強会を東洋ビル(堺市)で開催しました。
奥圭太先生とはじめてお会いしたのが、2019年7月14日に森ノ宮医療学園専門学校で開催された鍼灸フェスタに参加したときでした。
少しお話をさせて頂き、その後はSNSで交流をしてきました。その中でとても多彩な先生であることを知って興味をもち、今回の講義をお願いすることになりました。
本年の1月には講義の依頼をしていたのですが、新型コロナウイルスのこともあり今の時期の開催となりました。
講義
あまり具体的な内容は書けませんが、大まかにお伝えをしたいと思います。
カンフー(功夫)というと中国武術やアクション映画のイメージが強いですが、本来は武術で大事とされる鍛錬や訓練を蓄積することや、また武術に限らず道を極めることやその人をしめす言葉だそうです。
またカンフーの本質は武術の側面だけでなく、体のことや医術、また人生そのものから学ぶことが求められるということでした。
まず、中国武術で要となる六合についての説明を受けました。
六合(外三合、内三合)✳
外三合‥眼、手、脚(手ー足、肘ー膝、肩ー股)
内三合‥精、神、氣(心、意、氣)
それぞれの体の部分(外三合)を連動させて使うことで、体のバランスがとれて氣の流れもよくなる。
さらに内面的な部分(内三合)も一致させ、六合が一致することで効率よく力を発揮できることを学びました。
休憩中ですが参加者の質問に答えてくれている様子を少しですがご覧ください。
体を使ったワーク
講義の後は実際にそれを習得するための練習からスタートしました。
また質問があったカンフーにおける氣の概念や、氣が流れる感覚を体験しました。
今回は新型コロナウイルスの対策として少人数での開催となりました。なるべくスペースを広く使ってソーシャルディスタンスを確保しています。
最初は少し押されるだけでバランスを崩して簡単に倒れてしまうのですが、コツを教えてもらい少し意識をむける場所を変えるだけで押されても負けない力がでました。
これが本当に不思議!
参加者みんなが少しのコツで力が別人のように変わりました。
これは私たちが普段の臨床をやるときの姿勢にも応用できそうです。自分の力を効率よく使えるようになることで、施術をしても疲れない体の使い方をできそうです。
陰経(下肢の内側)をしっかり使い重心を落とすことで氣が下にさがる。陰経を使うことで陽経も効率よく使うことができる。
また、馬歩(まほ)という武術の基本となる立ち方がいかに大事かをならいました。
馬歩にもいろんな流派や方法があるようですが、実は大学生のときに教員の先生と少し昼休みに練習をしたことがありました。
そのときは腰を低くすることばかりに意識がいっていましたが、体を動かしながら自分がもっとも安定する楽なポイントをさがすことは腑に落ちました。
馬歩の姿勢をとることで体のバランスがとれて安定することも興味深かったです。
そして突然はじまった腕相撲の対決!
腕の陰経や陽経を意識することで腕相撲が強くなる方法や、相手の力の方向を変えることを教えてもらいました。
最後は型の演舞も見せてもらいました。あまりの迫力にみんな驚きました。
最後はみんなで馬歩で記念撮影をしました。
今回の講座は施術での体の使い方に応用できることがたくさんありました。ぜひ意識して使っていきたいと思います。
食事会
終わってからは希望者で食事会をしました。
幹事さんが予約してくれたのはお肉が美味しいお店でした!
肉寿司が美味しかったです。
今回はサプライズで勉強会メンバーの結婚のお祝いもしました。お祝いやケーキも用意して大成功でした。
写真は意図的にぼかしていますが、絵が得意の勉強会のメンバーが似顔絵を描いてくれました。とても喜んでくれたので良かったです。
みんな久しぶりの食事会で2件目まで行って盛り上がりました。大人の夜尿症の症例検討など真面目なはなしもして有意義な時間となりました。
とても充実した講義と食事会で大満足の1日でした。ぜひまた第2回を企画したいと思います。
奥圭太先生、本当にありがとうございました。