奈良県宇陀市にある室生山上公園芸術の森の写真です。
2020年4月18日(土)
こんにちは、東洋医学で健康を考える蓬庵(よもぎあん)のワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
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宇陀市立公園室生山上公園芸術の森
概要
令和2年4月5日に撮った奈良県宇陀市室生にある宇陀市立公園室生山上公園芸術の森の写真です。
室生山上公園芸術の森は、彫刻家井上武吉氏(平成9年逝去)によって着想された「山の上のモニュメント構想」を、彫刻家ダニ・カラヴァン氏のアートとの融合により実現された珍しい公園です。
室生の精神風土に根ざした心のよりどころとなる癒やしの空間を創出しており、公園全体が芸術作品となっています。
また、地すべり対策の跡地を利用した公共事業でもあるため宇陀市立公園となっています。
SNSで写真をみかけてずっときたいと思っていた場所です。この日は3組の家族とすれ違っただけで、広大な公園をほぼ貸し切りで楽しめました。
室生山上公園芸術の森の写真
施設棟
北ゲートとなる施設棟です。南ゲートのビジターセンターもあり平日は北ゲートのみのようです。
こちらで大人410円、高校生200円を支払って入ります。公園と名前がついていますが野外展示の美術館という感じです。
駐車場がありますが、室生寺からの道はとても細いので大きな車は大変だと思います。
私は吉祥龍穴で出会って室生寺の拝観をご一緒した方に車で送っていただきました。帰りは徒歩でバス停まで降りてきましたが少し道がややこしかったです。
中はトイレ、テーブルと椅子があり休憩できるようになっています。天井からは光が差し込み、窓からは桜が見えていました。
建物が景観の邪魔にならないようになっています。写真では狭そうにも見えますが、中は天井が高く心地の良い空間となっていました。
素敵な建物、そして満開の桜ですでにテンションが高くなりました。この綺麗なタイミングでこれて本当によかったです。
施設棟の周囲の丘には桜の木が多く綺麗でした。
波形の土盛
並木の奥には古くからこの場所にあった「弘法の井戸」があります。
並木の道は波形の遊歩道になっています。井上武吉氏がよく用いた表現だそうです。
螺旋の竹林
さらに進んで行くと螺旋の竹林が見えてきます。
螺旋の状の階段にそって竹が植えられていて地下に降りていきます。そして別の出入口とつながっています。
ぽっかりと空いた入口には階段が続いています。
中に電気はありませんが光が差し込んでいます。
螺旋の中心部です。
螺旋の中心部には雨水が落ちてくるようなすり鉢状の形状になっていました。
螺旋の中から見上げてみました。
螺旋部の全体像は近づかないと竹林しか見えません。
公園には全体的に水路が続いています。
次の作品を目指します。
螺旋の水路
ずっと見たいた思っていた場所に着きました。渦巻き状の線の先に一本だけポツンと木があるという不思議な風景です。きてみてわかりましたが、この渦巻きは細い水路となっっていて水が流れています。
作家が現地にきたとき、とぐろを巻いた蛇が逃げていった様を具現化したものだそうです。この渦巻きは蛇の様子だったのですね。
この木はキンモクセイです。前に立つ棒は影で時間を知ることができるようになっています。
欲をいえばもう少し芝が緑色で綺麗なときに来たかったです。でも公園内はとても綺麗に整備されていて気持ちがいいです。
第2の湖・太陽の塔・太陽の道
太陽の塔はコールテン鋼でできており、中には空間がありスリットから光が差し込み時間や季節により変化します。
塔は高さ8メートル、ゲートの高さは6メートルです。
また奈良から伊勢に続く北緯34度32分の「太陽の道」を視覚化しており、古来からの太陽信仰も意識されたモニュメントになっています。
塔の上からは螺旋の水路のキンモクセイもよく見えます。
さらに進んで次のモニュメントを見に行きます。途中には棚田がありますが、今はイノシシや鹿の食害がひどくやっていないそうです。
第1の湖・第2の島(ピラミッドの島)
クサビ状のピラミッドになっています。
コールテン鋼でできており茶褐色のさびた状態ですが、塗装をしなくてもそれ以上は中にサビがすすむことはないそうです。そのため耐久性が半永久的なのだとか。
こちらも中に入る頃ができ光が差し込み、見上げると空が見えます。
第1の湖・第1の島(鳥の島)
野鳥を呼び込むための施設だそうです。
この日は寂しい風景でしたが、これから新たな葉がでてきれいな新緑となるんだと思います。
さらに坂道を進むと南ゲートのビジターセンターへと続きます。
少し不便なとこにありますがとても素敵な公園でした。
中でお弁当を食べることも可能です。よかったら行ってみてください。