蓬庵でのお灸のやり方を紹介します。
こんにちは(^-^)
東洋医学ライフを提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。
患者様に撮らせて頂いたお灸をしたあとの灰がツボに残っているところです。これだけみると熱そうですが、やけどをしない絶妙な加減で火は消しているのでやけどはしていません。
学校では八分灸といって、気持ちがいいぐらいで火を消すようにならうことが多いですが、私のお灸は少しツーンと熱さが染み込む九分灸ぐらいでしょうか、ほぼもぐさは燃えています。
専用の線香で火をつけていきます。
手で火の強さを調節していきます。
皮膚に直接やるお灸も必要に応じて、やけどの残る透熱灸からほんわりあたたかい八分灸を使い分けます。
この患者様の背中は最初、どこのツボも虚から虚中実という非常に弱っている状態でした。肩凝りなどを訴えられていましたが押さえるとフニャフニャの力がない背中でした。
虚とは「気」(エネルギー)が不足して虚弱なために現れる病態の総称です。
その程度は様々で日頃の疲労のレベルの虚から、病後(術後)、産後、慢性病によりおこる程度の重い虚もあります。
こんな方はマッサージや整体で体をよくするのはやったときが気持ちのよいだけで困難です。むしろ強いマッサージなんかをすると悪化をまねくこともあります。
このお灸は、三陰(肝・脾・腎)に効くお灸です。とても元気になるお灸です。この患者様の場合は背中のツボに気を集めるようにお灸をしていきます。
今は背中にも張りが出てきてツボも正常になっています。今日は日頃の疲労と冬にむけて準備のためのお灸です(*^-^*)