日本酒が日本列島の乳ってどういうこと?について書きました。
2019年7月25日(木)
こんにちは、和歌山県橋本市を拠点に活動しております蓬庵(よもぎあん)のワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
日本酒は日本列島の乳
日本酒
昨日、日本酒を頂きました。ありがたいことに日本酒の中でも好きな純米酒です。日本酒にも種類があり、醸造アルコールが加えられたものとそうでないものがあります。
純米酒というのは、米、米麹、水だけが原料として作られているお酒です。そのため原料となるお米や水、作り手により味も大きく左右されます。
お酒は好きですが、毎日のように飲むことはありません。美味しいものを少しだけ頂くことを大事にしています。
お酒もたくさん飲むと弊害もありますが、少し飲む程度は悪いものではないと思っています。もちろん飲めないのに無理に飲む必要はありません。
御神体と御身体
興味深いはなしがあって、「人間の体には神が宿っている」という話があります。
ある神主さんが書いていた本に、神社には鏡があったりしますが、鏡(カガミ)から我(ガ)を抜いたら神(カミ)になると、また御神体は書き換えると御身体となります。
同じ漢字や同じ音には、同じような意味をもつことが多くあります。
東洋医学では「心の臓」は「神」を蔵し、精神や意識活動に深く関わると表現されています。そのため「心の臓」が不調となり「神」が不安定となると精神面において支障をきたします。
神棚とお供え
御神体と御身体をさらにみていくと、神棚にお供えするのは人間にとって必要なものだと言われます。主にお供えされるものとしては、米、塩、酒、水です。
たしかにどれも人間には大切なものですね。
日本酒は日本列島の乳
そしてふと思い出すのが「日本酒は日本列島の乳」という話です。
これは学生のときに医療倫理をならった山本宏先生(和歌山医科大学・名誉教授)の授業です。マシンガントークでインパクトの強い授業をするおじいさんの先生でしたが、まだご存命なのでしょうか。
※2022年8月30日に99歳で他界されたそうです。(追記2022年9月9日)
生徒が寝ていると、「老体に鞭を打って授業をしているのに、おまえたちは老人虐待だ!」というような先生でした。
「日本酒は日本列島の乳」というのは、その先生が言われていたはなしです。
いかに母乳が大事で、子どもが成長しお母さんを大好きになる要素かという話とともにでてきたのがお米のはなしです。
日本人はお米を食べなくなったから国を愛する気持ちが失われた。小麦でなく、もっと国(米)を食べないといけない。
女性の母乳は、男性におていては精子、日本列島においては日本酒となる。
なのでお米からできた日本酒は日本列島の乳なんだというのです。そして母乳を神様にお供えするように日本酒をお供えするんだというのです。
今でこそ日本酒は綺麗な透明ですが、ほんの少し前までは日本のお酒は白濁したものでした。
この話をきいてとても感銘を受けたのを覚えています。なので大人になってから母乳を飲むというわけにはいきませんから、日本酒を飲むということは自分の神様にお供えすることになります。
なので日本酒というのは、とても日本列島のエネルギーがつまった飲み物ということができます。
ただ飲み過ぎはいけませんので、ほどほどにたしなんでください。
一緒に写真をとってもらい裏に座右の銘をかいてもらいまいした。すぐに写真がでてこないのですが、山本宏先生に頂いたお言葉がこれです。
和而不同(和して同ぜず)『論語』
他の人たちと協調はするけれど、だからといってむやみと同調するわけではない。