昔ながらのお灸もいいよ!っておはなしです。
2019年6月21日(金)
こんにちは、和歌山県橋本市を拠点に活動しております蓬庵(よもぎあん)のワダです。ブログをご覧いただきありがとうございます。
お灸のススメ!
いろいろなお灸
お灸はいくつかの種類に分類され、いろんな形のものがあります。
基本的にはヨモギを主原料としますが、炭化された煙が少ないタイプのものもあります。
お灸は雑貨扱いとなっており、誰でも薬局やインターネットで手に入れることができます。そしてセルフケアとして使うことができます。
ただ、他者に施術行為として行うと関係法規に抵触するおそれがあるので注意しましょう!
一般的には「せんねん灸」が有名かと思います。台座灸(だいざきゅう)というタイプのお灸になります。
ご存じの方も多いと思いますが、こんな形のやつですね。
同じような形のお灸は他のメーカーからもでていますが、一般の方にはあまりみかける機会はないかもしれません。
また大きなタバコのような棒灸(ぼうきゅう)というのもあります。専用の器具や手に持って使うことが多いです。
棒灸は心地の良いお灸なので子どもにも使うことがよくあります。
台座灸や棒灸は一般の方でも使いやすいお灸です。ですのでセルフケアとして自宅でやるのもオススメしています。
鍼灸院のお灸
台座灸や棒灸も使うことがありますが、きゅう師の技術があらわれるのは、やはり昔ながらのモグサの塊から手で形を作ってつかう直接灸の点灸といわれるものです。
蓬庵のお灸道具は、国内産の最高級モグサとお灸用の太いお線香、そして灰皿のかわりに使っているのは有名な100円均一のお店で買ったソースポッドです。お線香や棒灸を立てかけられるので便利です。
ひとつひとつのお灸の熱量(刺激量)を、艾炷(ガイシュと言ってお灸をするときにモグサを米粒大の形にしたもの)のかたさや大きさで調節できるので便利です。患者様の体の状態に応じてかえていきます。
どうしても手間と技術が必要となるので、今は灸師でも使わない先生も多いです。それでもきちんとやるととても気持ちの良いものです。
症状の中にはやはりお灸の方がよく効くと感じるものもありますし、気(エネルギー)をおぎなう施術には最適です。
下の写真はとても疲労が強く、背中のツボがペコンペコンの無力な状態になっていた方にお灸をしたあとです。
やけどのしない気持ちのよい熱量でお灸を調節する八分灸(はちぶきゅう)という方法と、やけどが残ることもあるお灸を燃やしきる透熱灸(とうねつきゅう)があります。
私はどちらのやり方も使います。
透熱灸(とうねつきゅう)では深谷灸法といわれる竹筒を使うこともあります。熱いお灸ですが適切にやると体の芯に熱がひびくような心地よさがあります。
今は灸師でも簡易なタイプのお灸を使う方が多いですが、やはり昔ながらのお灸がよく効きます。
もちろん台座灸でも適切にツボをとればきちんと効果がでます。なので使うことが決して悪いことではありません。
しかし手間を惜しむことなく、ひとつひとつのお灸をきちんと手で作ってやっている先生は、こだわりをもってお灸をやっている先生、きちんと施術について勉強をしている先生といえるかもしれません。
学生のときに撮影したお灸練習の動画
お灸は練習しないとうまくなりません。私もたくさん練習しました。
今はスマホでも手軽に撮影できます。これはデジカメで撮影しました。自分の手の動きをチェックするのに動画は便利です。
ムダな動きがあるとお灸の動作が遅くなり時間がかかります。お灸はテンポ良くやっていくことが施術でも大事です。