耳鳴りの施術とツボについての解説動画を撮りました。
こんにちは(^-^)
東洋医学ライフを提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。
今回は少しプロ向けの内容になりますが、耳鳴りを治療するときのツボについて動画をとりました。中医学では原因によりツボが変わってきます。
耳鳴りの施術
耳鳴り=○○ツボ、ではありません!
原因や体質に応じてツボは選んでいきます。原因として虚(きょ)がベースであればそれを補うところを選びますし、実(じつ)がベースであればそれを取り除いたり流れがよくなるようなところを選んでいきます。
虚(きょ)→エネルギーの不足や弱り
実(じつ)→エネルギーの停滞やあふれ
耳鳴りの治療と臓腑「腎」と「肝」
臓腑でみていきますと、「虚」のタイプでは病後・老化・疲労が原因としてあり腎の臓が深く関わっていることが多いので、腎の臓で大切なツボになる太ケイ穴(たいけいけつ)、腎兪穴(じんゆけつ)などを補法(ほほう)として使っていきます。
黄帝内経霊枢にも腎気は耳に通じるとあります。このことからも腎と耳は深い関係があることが示唆できます。
腎気通于耳.腎和則耳能聞五音矣.
黄帝内経霊枢 脉度篇第十七.
「腎気は耳に通じる。腎和せば則ち耳はよく五音を聞く」
「実」のタイプではストレス・イライラ・過緊張が原因としてあり肝の臓が深く関わっていることが多いので、肝の臓で大切なツボになる太衝穴(たいしょうけつ)、肝兪穴(かんゆけつ)などを瀉法(しゃほう)として使っていきます。
耳鳴りの治療と経絡
耳に関係してる経絡はいくつかあります。手の太陽小腸経、手の少陽三焦経、足の少陽胆経などがまずあげれると思います。
私がよく意識するのは足の少陽胆経です。足の薬指からはじまり体の側面をとおり側頭部から耳をおおうようにして耳へと入っています。そのため胆経の流れを疎通するために足臨泣穴(あしりんきゅうけつ)を使うこともよくあります。
また「肝(臓・陰)」と「胆(腑・陽)」は臓腑で表裏の関係があるため、影響を受けやすい関係にもあります。
耳鳴りと肩こり
耳鳴りの原因には血流の不足も原因となる場合があります。その場合は肩こりが強いことがよくみられます。そういった場合には首や肩の筋肉をゆるめてコリを取り除くことも大切になってきます。
施術につかうツボ
実際には体やツボの反応を見て選んでいくことになります。紹介したツボの中からとくに反応が強く出ているものを選んでいきます。
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